シーリングのやり替え時期

シーリングという言葉をご存じですか?

コーキングという言葉と同等で使われることが多いです。
外壁においては、サイディングと呼ばれる板状のものを外壁に貼ることが多いですが、その継ぎ目にはシーリングと呼ばれるゴムのようなものを施します。

主な役目としては、止水となります。
シーリングは溶けたゴムのようなものを施し、固まるまで時間を置きます。
新築時のシーリングは指で押すと弾力があるのです。

しかし、時間が経過すると次第に固くなってしまい、時間が経ちすぎるとひび割れが生じます。

シーリングの寿命は10年程度と言われることが多いのです。
よくある質問が、10年ぐらい経ったらシーリングはやり替えた方がいいですか?というものです。

答えとしては、その方がいいですよ。とお答えしています。
なぜか?
シーリングは主に止水の役目があるとご説明しました。
シーリングにひび割れが生じてしまうと、雨水が壁の中に進入してしまい、場合によっては中の木材や断熱材を濡れてしまうことがあります。
木材が濡れてしまうとシロアリが発生しやすくなる環境にもなってしまいますし、断熱材も濡れてしまったら断熱効果は下がります。

断熱材は、ダウンジャケットのようなものです。
濡れたダウンジャケットなんて誰も着たくありませんよね(笑)
なので、しっかり止水をしてほしいと思うのです。
(断熱材が濡れてしまうのはこの原因だけではありませんが・・・)

シーリングも含めた外壁のお手入れは、人間でいうとお肌のお手入れと同じだと思っています。
女性ならばお分かりかと思いますが、お手入れをしている肌とお手入れしていない肌ではどちらが劣化してしまうでしょうか?
やはり、お手入れをしていた方が美しいお肌を保てます。
お手入れをしないとシワも増えてしまいますよね。
シーリングもまさにお肌と同じで、コラーゲンを多く取ったプルンとした肌のように弾力があるといいのです。

シーリングをやり替えた方がいい時期は、ひび割れしてしまう前(固くなってしまった時期)がお勧めです。
シーリングを指で押してみて、弾力がなく固くなってしまったぐらいが、シーリングをやり替える時期かと思います。
築10年近く建っている住宅に住んでいる方は、シーリングを指で押して弾力があるか確かめてみてください。

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