インスペクションとの出会いは2011年の東日本大震災直後ことでした。
一戸建ての中古物件をリフォームしたいということで買主から設計をお願いされました。
その工事は主にキッチン・トイレ・洗面室を新しくすることに加えフローリングやクロスの張替が主な工事でした。
いざ、解体工事というところでキッチン横の壁をベリっと剥がしたところ、シロアリが・・・・発覚。
細かい説明は省略しますが、売り主との間で訴訟になってしまったのです。
工事を進めつつ、訴訟の資料として弁護士さんから依頼されて意見書を作成もしました。
この物件でインスペクションの重要性を感じました。
不動産売買の知識のなかった時の私のイメージとして、中古物件はある程度不動産業者が点検をして販売していることが普通だと思っていました。
なぜなら中古車の場合は、古かったとしても安全性を確認して販売されるものだから住宅も同様に考えていたからです。
中古車には車検というものがありますが、中古住宅にはありません。
命に直結しないからという理由でインスペクションは法整備されないのでしょうか?
損をしてしまう人が少なくなるようにインスペクションがもっともっと普及されてほしいです。
2011年というと今よりもインスペクションがまだまだ認知されていない頃ですが、ホームインスペクターという建物検査に関する試験があることを知りましました。
その試験も第4回という時だったので、過去問が少なく勉強する教科書も少なかったのでインスペクションに関する解説書を読んで一生懸命勉強したことを思い出します。
試験は結構難しかったですが、なんとかギリギリの合格でした。
試験に合格したものの定期的にインスペクションする機会がなかったのですが、偶然にもインスペクション会社を経営している高校の同級生とフェイスブックで繋がることが出来たのです!
その出会いもあってこのホームページをつくるきっかけとなりました。
2011年のリフォーム案件、インスペクション試験の合格、同級生との再会、なんだか点と点が結んでいる感じがしています。